• Open-Hours:10 am to 7pm
  • info@themeansar.com

カテゴリー: 社会保険労務士試験

社労士試験:択一式の解き方②

択一式はリズム感が命である。これは断言できる。

択一式はまずもって時間が圧倒的に足りない。7科目を3時間半で解ききった上に,絶対マークミスしないよう最低1回は見直ししなければならない。

とすると1科目に与えられた時間は25分である。25分であの鬼のような長文や個数問題が混じったやつをこなすにはどうすればいいのか。

それはもう,いやというほど何回も問題を解く練習をするしかない。普通の人はこれができない。40点前半の点数で沈んでいる受験生もできていないのではなかろうか。

何回か模試で時間を計りながら,なんとか1科目25分で解き終えて次に進む練習が必要で,その時大事なのが,リズム感なのである。

ここでいうリズム感とは,簡単な問題はサッと解き終えて次に進み,難問や事例問題や個数問題が出てきたら,解くべきかどうか瞬時に判断してスルーするならスルーしつつ,それでも1科目7点は確保していくという感覚である。これを意識してほしい。

後,解く科目の順番も決めておいた方が良い。なにも考えず順番通り解いていくと,最後にきっちり罠にはまるように,この試験はできている。

それは最後の国民年金法の問7,8,9あたりで長文の事例問題が待っているからだ。

なんかもう受験生の心を折ってやろうとしているとしか思えない問題の配置の仕方である。この辺は本試験を経験しないと判らないわけで,初学の方はボコボコにされる。私は初受験のときは合格するつもりゼロだったので,大丈夫だった(;^_^A

私は社会保険科目から解くようにしていた。具体的には,健保,国年,厚年,労安,労災,雇用,一般の順番である。

社会保険科目,特に年金は問題分が読みずらいので,疲れないうちに前半に持ってきて,後半は比較的問題分が読みやすい労働科目を解くようにしていた。

もちろん1科目25分を目安にしていたが,実際の本試験では年金科目だけはどうしても30分以上かかった。でも労働科目は20分位ですんだので,最後は20分位余る格好になった。

何年もやっているとマークミスでもう一年なんてことは許されないので,必死で再確認した後で,飛ばした問題を見るが,この時点ではもう疲労も限界で頭は働かないし時間もせまるので諦めそうになるが,最後の最後まであがききるのだ!

社労士試験:択一式の解き方①

社労士試験は択一式が一次試験で,選択式が二次試験という人もいる。

まあまあ納得できる話であり,まずは択一式で7割解けるようになることを目指すべきであり,そのために自分の弱点や苦手科目を見極めて,どうすればいいか自分なりに試行していくのが合格への近道と考える。

私は択一式は全科目7点取るように目標設定していた。大体,各科目2点位は難問がくるので,それは捨ててもいいが,他は皆が取れるような基本論点なので,そこは絶対とりこぼしのないよう(繰り返し言われていることであるが。),直前期には何回も問題演習を繰り替えしてはテキストを読み込んだ。

結果は,三回目の受験では雇用保険法だけが6点で,その他は全て7点だったので合計48点だった。まあ健闘したほうだと思っている。

7割とれれば基準点割れすることは,まあないもんね。6割ではあまりにもギリギリなので,ちょっと苦しいかも。

社労士試験:選択式の解き方について④

「令和2年度 労務管理その他の労働管理に関する一般常識について」の私の解き方は以下のとおりだった。

今回は選択肢が初めからグルーピングされていなかったので,めちゃくちゃいやらしい。受験生を混乱させてやろうという出題者に意図がヒシヒシと伝わってくる。通常の戦法なら,まず四つ程度の肢にグルーピングしていくのだが,それは通用しない問題だ。だって全て調査名なんだもん・・・。

取った戦法は,テキストで見たこともないような調査名は正解肢ではないだろうと直感し,残った選択肢は,

⑥雇用均等基本調査,⑦雇用動向調査,⑨就業構造基本調査,⑩就労条件総合調査,⑬賃金構造基本調査,⑳労働力調査 ぐらいだった。

この中から,前後の文脈に注意しつつ,出来るだけ同じ漢字が使われているものを埋めていった。

まず空欄Aのヒントは「年齢階層別の離職率を知るには」とこれしかないが,離職率というキーワードから「⑦雇用動向調査」がすんなり入った。〇

空欄Bのヒントは「年次休暇の取得率を知るには」だが,年休は何故か「毎月勤労統計調査」が頭にあったが選択肢にないので困ったあげく,有給のことだから賃金に関係ありそうと勝手に解釈し,「⑬賃金構造基本調査」を選んで✖

空欄Cのヒントは「男性の育児休業取得率を知るには」だが,休業に関連するのは就労条件かなと何となく思い,「⑩就労条件総合調査」を選んで✖

後で採点したときは,ここで終わったと思った。しかしここから脅威的な粘りを見せるのだ。

第2問はDとEの空欄が3回ずつ出てくる。大体こんなときは最初の方の空欄前後にヒントはなくて,後の方の空欄にヒントがあることがほとんどなのだ。このあたりは普段の練習量がモノをいう。

空欄Dの最大のヒントは「15歳以上人口」だ。これは取らなければ行けない問題であり,「⑳労働力調査」がスポッと入った。〇

今回の最大の山場は空欄Eである。ヒントは「国民の就業の状態」だ。ここで就業と記載されている選択肢は「⑨就業構造基本調査」だけである。超絶素直に選ぶことが,なによりまして大事なことは知っていた。これも〇

ということで,なんとか3点むしり取った。

社労士試験:選択式の解き方について③

選択式はメンタル勝負である。

なぜなら,問題文を読んで知らない空欄が2つ3つ出てくると,勉強を重ねているほどパニックになりやすいからだ。

上位成績者で受験回数を重ねているほど,選択式の恐ろしさを身をもって知っており,今年も足切りの罠にかかるのかと絶望感に襲われやすい。

ただでさえ緊張感MAXの受験会場でパニック状態になると,当然その後の解答もままならない状態になる。メンタルを立て直すことが出来ないと試験の序盤で今までの苦労が泡と消える。

実際,私も今年の選択式:労働一般の問題を見たときに,終わったと思った。

では,どうすればいいのか。

私のとった戦法はこうである。

①まず,解く科目は労基・安衛から順番に解いていった。

②選択式は3点以上は不要なので,3点が確保されていることを確認しつつ,テンポ良く解いていった。

③労一に差し掛かり,問題を一読したところパニックに襲われた。問題文の異常な短さも衝撃だった。これって知らないと解けない問題じゃないか・・・。

④労一か社一でこうなることは予想していたが,本試験での動揺は命取りになることを肝に銘じ,まずは呼吸を整えた。

⑤一旦,労一のことは忘れ,社一も飛ばし,健保から国年,厚年と,よく問題文を読みながら落ち着いて説いた。

⑥社一を飛ばしたのは,昨年社一2点で足切りに合ったため,もし,社一の問題も手も足もでないとなると,立て直しが不可能となると直感したからだ。

⑦そこから,社一に戻ったが予想どうり難しい。B「年金」とC「1年6ケ月」はすんなり入ったが後がどうにもわからない。しかし労一という大物が控えているため,早々に切り上げ労一に取り掛かった。

⑧労一に全集中して取り掛かった。20分位はかけただろうか。一読したときは全く分からなかったが,解き終えたときはなんとなく手ごたえはあった。

⑧残りの時間で全速力でマークミスがないか確認し,心配だった社一に戻った。ここで残り時間5分位あったが,かなり消耗していた。

⑨社一:Dの解答を変更しようとしたところで,試験監督の「解答やめて鉛筆を置いて下さい。」の声が響き,手が止まってしまった。

まさに死闘だったが,結果は労一3点,社一2点だった。

正直,社一まで手が回らず補正がかかったから良かったものの,合格発表まで地獄を見るはめになってしまった。

なぜ,労一で3点取れたのか,解答時の考え方はまた今度~(^^♪

令和2年度社会保険労務士講座TACオンライン合格祝賀会に参加しました。

f:id:sharoushi2020:20201124094207j:plain

毎年ホテルで開催しているTACの合格祝賀会ですが,今年はオンライン(Zoom使用)での開催でした。

毎年大都市だけでの開催なので,地方都市在住の私は行けないので,今年は参加できるだけでもラッキー(^^♪

f:id:sharoushi2020:20201124094540j:plain

式次第はこんな感じ。後半はTACの宣伝臭がしましたが,TACのエース講師の話が聞けて,貴重な経験になりました。

社労士試験:選択式の解き方について②

選択式はメンタルとの闘いである。それゆえにこれに対する作法が存在する。

それを知っているか知らないかでは,合否にかなり影響すると思われる。

まず,web通信でお世話になったTACの岡根講師が言っていたこと。

①先ずは,一読,通読しテーマを掴むこと。

②知っている条文ベースか否か確認すること。

→ いきなり選択肢は見ない。まず書き出す。

③ノーマークの条文の場合

→ 読み込み,前後のヒントを探す。

④同じアルファベットの空欄が複数ないか探す。

→ 後の方の空欄の前後でヒントがあることがある。

⑤正解肢は,文脈にもよるが,重要なキーワードが入ると心得ること。

要は,分からなくても,前後のヒント等をなんとか探して埋めるということだ。

それに対して,大原の金澤講師が言っていたこと。

①簡単な問題は手早く処理する。

②選択式は3点以上は不要。4点,5点を狙うのではなく,3点を死守するために時間

を使うこと。

③解答欄A~Eの順にこだわらない。埋めやすい空欄から埋める。

④選択式は「正しい文章」である。文脈を優先する。

⑤迷う問題は,一度,深呼吸しクールダウンする。

迷ったら「他の受験生が選びそうな解答」を選ぶ。

→当たり前の回答を選ぶ。

根拠のない逆張りはしない。

⑦根拠がない限り,解答を変えない。

金澤講師の言うことは理にかなっており,かなり洗練されている。

一番重要なことは⑥である。

その解説はまた後日に(^^♪

社労士試験:選択式の解き方について①

社労士試験の一番の鬼門は,選択式だと言うことに異論はないだろう。

たまに,選択式の方が簡単とかいう方がおられるが,本当にこの試験の本質を理解しているのか疑問に思う。

毎年,合格基準点はゆうに満たしているが,選択式の足切りにあいメンタルをガタガタにされて,受験を撤退する方の話を聞くと,本当にこの試験の残酷さを思うし,私自身も昨年労働一般2点で足切りになり,くやしい思いをした。(T_T)

選択式の怖いところは,明らかにどの受験生も解けないであろう問題を,必ず埋め込んでくるところだ。

例えば,令和2年で言えば,労基・安衛の『E:1.5メートル』である。

こんなものは,どこの講座のテキストにも載っていないので,まずどの受験生も分からない。

『A:工事着手14日前』は基本論点だが,もしこれが入らなければ,試験序盤で一気に追いつめられることになる。B,C,Dで一つも落とせなくなるからだ。

かといって『C:報酬の支払い方法,公租公課の負担』もなかなかの鬼問である。まず入らない。

今年の労基・安衛は難易度が高かったが,B,Dは皆が解ける問題であったため,いわゆる救済はなかった。

このような,基本論点と捨て問が混在する選択式はかなり危険である。まず救済が入らないため,2点だけでは,もうそれだけで不合格が決定してしまう。

いわゆる地雷問題である。

私はなんとか,A,B,Dで3点確保できたが,発表された得点状況表を見ると,2点以下割合はなんと43.4%である。

試験開始早々に4割の受験者がふるいにかけられたことになる。

社労士試験:TACの教材

f:id:sharoushi2020:20201115150317j:plain

予備校はTACの総合本科web通信を2年連続で利用させてもらった。

住んでるところが地方都市なので、通学は選択肢になかったが、スキマ時間に勉強できるので、通信が断然いいと思う。

まあ、この重いテキストを持ち運ぶのは大変だった( *´艸`)。

TACはダブレットでも使えるデジタルテキストのサービスはあったけど、やっぱり紙にガシガシ書き込みしたい派なので(^^♪

TACのテキストの特徴は,細かい論点までできるだけ抑えようとしていることと、条文を大事にしてるため文字多めである。

はっきり言ってこれを読み込むのはかなりキツイ!

市販の上級テキストなんかはもっと鬼レベルにモリモリ盛り込んでいる。

ちょっとやり過ぎ感が……。

でも最強のテキストであることは間違いない。

本試験の平均点もTAC生がダントツ高いしね。

合格証書

f:id:sharoushi2020:20201114092250j:plain

社労士試験の合格証書はこんなかんじ。

A4でまあまあいい紙使ってる。

一番上の番号の意味は2020年と,2013は北の大地北海道からの受験番号順らしい。

今日もこれを眺めつつ酒を飲むかのう。

結構取るのに苦労したからね(^^♪

社労士試験:初学の時に使った教材①

ごうかく社労士 基本テキスト 2021年版

ごうかく社労士 基本テキスト 2021年版

 

 まず独学でどんな試験か様子を見てみようと思い,近所の書店で各社のテキストをパラパラめくってみた。

この「秋保のテキスト」は,20年位前に社労士試験を目指そうとしたときにも存在してた記憶があったので,結構実績があるのかなと思ったことと,まあまあ文字も大きく見やすい感じがせたので,購入した。

結構読み込んだが,重要論点も押さえており使用感は悪くない。

ただ今は大手予備校がしのぎを削って出しているので,あえて選ぶ必要もないと思うけど。

いわゆる一冊もののテキストは内容的には大差さいように思う,どれをとっても本試験では7割取れるレベルじゃないかな。

TACの「みんなが欲しかった!社労士の教科書」もいいけど,文字が小さすぎ!いまや老眼の私には全く見えんがね~。

今買うなら,大原かユーキャンがお勧めかも。

大原は2020年版買いました。これも読みやすくていいですよ。